リノベーションで照明にこだわる理由|おしゃれな空間をつくる照明計画
著者:リプラス編集部
名古屋を拠点に、リノベーション・リフォーム・不動産・設計・デザイン・施工までをワンストップで手がける株式会社リプラスの編集チーム。
一級建築士事務所(SDA)やデザイン事業部「THE DAY STACK」と連携し、現場・設計・デザインの実務に基づいた知見をもとに、名古屋での住まい選びやリノベーションに役立つ情報を発信しています。
<この記事のトピックス>
・リノベーションで照明計画が重要な理由
・おしゃれな空間と照明の関係
・ダウンライト・ペンダントライト・間接照明の使い分け
・色温度で変わる空間の印象
・リビング・ダイニング・キッチンなど場所別の考え方
・照明計画で後悔しやすいポイント
・スイッチ・コンセントまで一緒に考える理由
・THE DAY STACKが考える「光のデザイン」
リノベーションでは「照明」まで考えると空間が変わる
リノベーションを考えるとき、
「床材は何にしよう?」
「キッチンはどのメーカーにしよう?」
「壁は白?グレー?」
「造作家具を取り入れたい」
など、素材や設備に目が向きがちです。
しかし、おしゃれな空間をつくるうえでもう一つ重要なのが照明計画です。
同じ床、同じ壁、同じ家具を使っていても、光の当たり方によって空間の見え方は大きく変わります。
明るく均一に照らすのか。
必要な場所だけ照らすのか。
壁を照らすのか。
天井を照らすのか。
ペンダントライトを空間のアクセントにするのか。
照明は単に、
「部屋を明るくするための設備」ではありません。
リノベーションでは、照明も床や壁、天井、家具と同じように空間をデザインする要素の一つとして考えることが大切です。
なぜリノベーションで照明計画が重要なの?
一般的な住宅では、部屋の中央に照明を配置し、空間全体を明るくする計画も多く見られます。
もちろん、必要な明るさを確保することは重要です。
しかし、すべての場所を同じ明るさにする必要はありません。
例えば、
リビングでくつろぐ。
ダイニングで食事をする。
キッチンで料理をする。
洗面で身支度をする。
寝室で眠る。
それぞれの場所で、必要な光は違います。
だからこそ照明計画では、
「何個照明をつけるか」ではなく、「そこで何をするのか」から考えることが重要です。
おしゃれな空間は「光と影」がある
「おしゃれなホテルやカフェは雰囲気がいい」と感じたことはありませんか?
その理由の一つが、照明です。
空間全体を均一に明るくするのではなく、
明るい場所。
少し暗い場所。
光が当たる壁。
影になる部分。
といった光と影のメリハリがつくられています。
住宅でも同じです。
必要以上に照明を増やすのではなく、
「どこを照らしたいのか」を考えることで、空間に奥行きや落ち着きを生み出すことができます。
照明アイデア①|ダウンライト
リノベーションでもよく使われるのがダウンライトです。
天井に埋め込むタイプの照明なので、器具が目立ちにくく、空間をすっきり見せることができます。
ダウンライトのメリット
天井がすっきり見える
シンプルな空間と相性が良い
必要な場所へ光を配置しやすい
他の照明と組み合わせやすい
一方で、
「とりあえず均等に並べる」だけでは、せっかくのリノベーション空間が単調になってしまう場合があります。
家具配置や生活動線まで考えながら、必要な位置へ配置することが重要です。
照明アイデア②|ペンダントライト
空間のアクセントとして取り入れやすいのがペンダントライトです。
天井から吊り下げる照明で、
ダイニングテーブル
キッチンカウンター
洗面
ベッドサイド
玄関
などに使われます。
ペンダントライトは光源としてだけではなく、インテリアの一部として存在感を持たせることができます。
例えば、シンプルな空間に特徴的なペンダントライトを一つ取り入れるだけでも、空間の印象は大きく変わります。
ペンダントライトは「位置」が重要
ペンダントライトで注意したいのが位置です。
例えばダイニングの場合、
「部屋の中心」ではなく、「ダイニングテーブルの中心」を基準に考えることがあります。
照明計画を先に決めてしまい、家具を置いたら位置がずれていたという失敗を防ぐためにも、家具配置と照明はセットで考えることが重要です。
リノベーションでは、家具まで含めて空間全体を考えることで、完成度を高めやすくなります。
照明アイデア③|スポットライト
スポットライトは、照らしたい場所を狙って光を当てやすい照明です。
例えば、
アート
観葉植物
壁
棚
お気に入りの家具
などへ光を当てることで、空間の見せ場をつくることができます。
ダクトレールと組み合わせれば、照明位置や向きを変更しやすくなる場合もあります。
模様替えや家具配置の変更を楽しみたい方にも使いやすい照明です。
照明アイデア④|間接照明
ホテルライクな空間や落ち着いた住まいをつくりたい場合に人気なのが間接照明です。
光源を直接見せるのではなく、
壁。
天井。
造作家具。
などに光を当て、その反射光で空間を照らします。
光源そのものが目立ちにくいため、柔らかく落ち着いた雰囲気をつくることができます。
特に、
リビング
寝室
玄関
洗面
テレビ背面
などに取り入れると、空間の印象を変えやすくなります。
間接照明は「つければおしゃれ」ではない
間接照明を取り入れれば、自動的におしゃれになるわけではありません。
重要なのは、
「どこに光を当てるか」です。
例えば、素材感のある壁に光を当てることで、凹凸による陰影を強調できます。
木の天井へ光を当てれば、木目や素材感が引き立つこともあります。
タイルへ光を当てれば、表面の質感がより印象的に見える場合があります。
つまり、素材と照明は別々に考えないこと。
光が当たったときに素材がどう見えるかまで考えることで、より完成度の高い空間になります。
色温度で空間の印象は変わる
照明計画でもう一つ知っておきたいのが色温度です。
簡単にいうと、光の色味の違いです。
電球色
暖かみのあるオレンジ系の光。
リビングやダイニング、寝室など、リラックスしたい空間と相性があります。
温白色
電球色と昼白色の中間程度の光。
暖かさを残しながら、ある程度自然な見え方を確保したい場所に使われます。
昼白色
比較的白く自然な光。
作業性や見やすさを重視する場所などで検討されます。
「おしゃれだから全部電球色」という考え方ではなく、その場所で何をするかに合わせて光の色を選ぶことが大切です。
リビングの照明計画
リビングは、
テレビを見る。
本を読む。
家族と話す。
くつろぐ。
など、さまざまな使い方をする場所です。
そのため、一つの照明だけですべてをまかなうのではなく、
ダウンライト
間接照明
フロアライト
スポットライト
などを組み合わせる方法があります。
さらに調光機能を取り入れれば、時間帯や過ごし方に合わせて明るさを変えることもできます。
昼と夜で違う表情を楽しめるのも、照明にこだわったリノベーションの魅力です。
ダイニングの照明計画
ダイニングでは、食事をするテーブルの位置を中心に照明を考えます。
人気なのがペンダントライトです。
テーブルの上へ光を落とすことで、食卓を空間の中心として印象づけることができます。
ただし、
テーブルサイズ。
家具配置。
照明器具の大きさ。
吊り下げる高さ。
などのバランスが重要です。
照明だけを単独で選ぶのではなく、家具と一緒に考えることをおすすめします。
キッチンの照明計画
キッチンはデザインだけではなく、作業性も重要です。
包丁を使う。
食材を見る。
洗い物をする。
といった作業を行うため、手元の明るさをしっかり確保する必要があります。
一方、オープンキッチンの場合はLDKからキッチンが見えるため、デザインとの統一感も重要になります。
例えば、
ダイニングのペンダントライトと合わせる。
キッチン上部をすっきりさせる。
間接照明を取り入れる。
など、LDK全体として照明を考えると統一感を出しやすくなります。
洗面の照明計画
洗面は意外と照明計画が重要な場所です。
身支度。
メイク。
髭剃り。
スキンケア。
などを行うため、顔が見やすい光が必要になります。
上からだけ強く照らすと顔に影ができやすいこともあるため、ミラー周辺の照明も含めて考えることがポイントです。
造作洗面の場合は、ミラー・タイル・水栓・照明までまとめてデザインすると、空間としての完成度も高まります。
寝室の照明計画
寝室では、必要以上に明るくするよりも、落ち着いて過ごせる環境を考えることが大切です。
例えば、
間接照明
ブラケットライト
ベッドサイド照明
調光できる照明
などを組み合わせます。
ベッドに入ってから照明を消せるよう、スイッチ位置まで考えておくと使いやすくなります。
玄関・廊下も照明で印象が変わる
玄関や廊下は、居室に比べて後回しにされがちな場所です。
しかし玄関は、家に入ったとき最初に目にする空間です。
例えば、
壁を照らす。
飾り棚を照らす。
足元に光を入れる。
素材感のある壁を照らす。
など、少し照明を工夫するだけでも印象的な空間になります。
すべてを明るくするのではなく、視線の先に光をつくるという考え方もあります。
照明計画で後悔しやすいポイント
照明は完成してから変更しようとすると、電気工事が必要になる場合があります。
そのため、設計段階でしっかり考えておくことが重要です。
① とにかく明るくしすぎた
明るさを心配して照明を増やしすぎると、落ち着きのない空間になることがあります。
② 家具を考えず配置した
ダイニングテーブルとペンダントライトの位置が合わないなど、家具とのズレが起こることがあります。
③ スイッチ位置が使いにくい
生活動線を考えずにスイッチを配置すると、毎日の小さなストレスにつながります。
④ 照明器具だけで選んだ
単体ではおしゃれでも、空間全体のテイストと合わないことがあります。
⑤ 夜の見え方を考えていなかった
住宅は昼だけでなく、夜も長い時間を過ごす場所です。
昼間の自然光だけではなく、夜にどう見えるかまで考えておきたいところです。
スイッチまでデザインすると空間が変わる
照明とセットで考えたいのがスイッチです。
毎日触れるものですが、意外と最後に決められることも多い部分です。
スイッチには、
デザイン
色
サイズ
操作感
設置位置
など、さまざまな選択肢があります。
白い壁に馴染ませる。
あえて存在感のあるスイッチを選ぶ。
素材感のあるものをアクセントにする。
細かな部分ですが、こうしたディテールの積み重ねが空間全体の完成度につながります。
「照明器具を選ぶ」だけが照明計画ではない
照明計画というと、
「どの商品を買うか」
と思われがちですが、本当に重要なのはその前です。
考える順番としては、
どんな暮らしをするか
↓
家具をどこに置くか
↓
どこを照らすか
↓
どんな光が必要か
↓
どの照明器具を使うか
という流れが理想的です。
照明器具そのものよりも、
「なぜ、そこにその光が必要なのか」を考えることが重要です。
リノベーションだからこそ照明を自由に考えられる
リノベーションでは、間取り変更とあわせて天井や壁、電気配線などを見直すことがあります。
そのため、
照明位置を変更する
ダウンライトを設置する
ペンダントライト用の配線をつくる
間接照明を組み込む
スイッチ位置を変更する
など、既存の照明計画を暮らしに合わせて見直せる可能性があります。
だからこそ、リノベーションでは設備交換だけではなく、「光をどうデザインするか」まで考える価値があります。
THE DAY STACKが考える「光までデザインする空間」
リプラスのデザイン事業部「THE DAY STACK」では、床・壁・天井・家具だけで空間を考えるのではありません。
照明も含めて一つの空間として考えます。
例えば、
素材にどの方向から光を当てるのか。
夜になったとき空間がどう見えるのか。
どこに視線を集めたいのか。
どこにあえて影を残すのか。
こうした細かな部分まで考えることで、空間の印象は大きく変わります。
「照明を配置する」のではなく、「光と影をデザインする」。それが、空間づくりにおける照明の面白さです。
リプラスなら設計・デザイン・施工を一体で考えられる
リプラスでは、
不動産
一級建築士事務所(SDA)
デザイン事業部「THE DAY STACK」
施工
が連携し、物件探しからリノベーションまでワンストップで対応しています。
照明計画についても、デザイナーだけで決めるのではありません。
設計。
電気配線。
天井。
造作。
家具。
施工。
それぞれの要素を一緒に考えながら計画します。
デザインと施工が連携することで、見た目だけではなく、実際の暮らしやすさまで考えた空間づくりにつなげています。
まとめ|照明は「明るさ」ではなく「空間」をつくる
リノベーションで照明を考えるとき、
「何畳だから何個必要?」
だけで決めるのではなく、
その場所でどう過ごしたいのか
から考えることが大切です。
ダウンライト。
ペンダントライト。
スポットライト。
間接照明。
それぞれに役割があります。
さらに、家具・素材・色・天井・スイッチまで一緒に考えることで、空間全体に統一感が生まれます。
おしゃれな空間は、高価な照明器具をたくさん使うことで生まれるものではありません。
必要な場所に、必要な光をつくる。
そして、光だけでなく、影まで考える。
照明に少しこだわることで、いつもの住まいが昼と夜で違う表情を見せてくれるようになります。
照明までこだわったリノベーションを
「おしゃれなLDKにしたいけれど、何から決めればいい?」
「間接照明を取り入れたい」
「家具・照明・内装までトータルで考えてほしい」
そんなご相談もお任せください。
リプラスでは、一級建築士事務所(SDA)、デザイン事業部「THE DAY STACK」、施工チームが連携し、間取りや素材だけではなく照明まで含めた空間全体のデザインをご提案します。
名古屋でデザインにこだわったリノベーションをご検討の方は、お気軽にご相談ください。