おしゃれなリノベーションは何が違う?空間デザインで大切な7つのポイント
著者:リプラス編集部
名古屋を拠点に、リノベーション・リフォーム・不動産・設計・デザイン・施工までをワンストップで手がける株式会社リプラスの編集チーム。
一級建築士事務所(SDA)やデザイン事業部「THE DAY STACK」と連携し、現場・設計・デザインの実務に基づいた知見をもとに、住まいや空間づくりに役立つ情報を発信しています。
<この記事のトピックス>
・おしゃれなリノベーションは何が違う?
・空間デザインで大切な7つのポイント
・床・壁・天井の素材選び
・色数を抑えて統一感をつくる方法
・照明で「光と影」をデザインする
・建具やスイッチなど細部にこだわる理由
・余白をつくる間取りの考え方
・暮らしやすさとデザインを両立する方法
・THE DAY STACKが考える空間デザイン
「おしゃれなリノベーション」に見える理由とは?
InstagramやPinterest、住宅雑誌などを見ていると、
「この家、おしゃれだな」
「こんなリノベーションをしてみたい」と思う空間があります。
でも、
「具体的に何がおしゃれなの?」と聞かれると、意外と説明するのは難しいものです。
高級なキッチンを使っているから。
無垢材を使っているから。
デザイナーズ照明を使っているから。
もちろん、それらも空間を構成する要素の一つです。
しかし、おしゃれなリノベーションは、単純に高価な素材や設備を使っているからおしゃれに見えるわけではありません。
大切なのは、
床・壁・天井・照明・建具・家具・余白などが、一つの空間として考えられていること。
今回は、おしゃれなリノベーションをつくるために大切な「7つのポイント」を、空間デザインの視点から解説します。
ポイント①|最初に「コンセプト」を決める
おしゃれな空間づくりで最初に考えたいのが、コンセプトです。
リノベーションでは、
床。
壁。
キッチン。
洗面。
照明。
建具。
タイル。
家具。
など、非常に多くのものを選びます。
そのとき、一つひとつを「好き」という理由だけで選んでしまうと、完成したときにまとまりのない空間になることがあります。
例えば、
床はナチュラル。
キッチンはホテルライク。
照明はヴィンテージ。
建具は北欧風。
それぞれ単体ではおしゃれでも、組み合わせると違和感が生まれることがあります。
だからこそ、最初に
「どんな空間にしたいのか」という方向性を決めることが重要です。
「テイスト」より「どう暮らしたいか」
コンセプトというと、
「北欧」
「インダストリアル」
「ホテルライク」
「ナチュラル」
など、インテリアのテイストを決めることだと思われるかもしれません。
もちろん、それも一つの方法です。
しかし、リノベーションではもう一歩踏み込んで、
「その空間で、どんな時間を過ごしたいのか」を考えてみましょう。
例えば、
「休日に家族でゆっくり過ごせる家」
「生活感をできるだけ見せない空間」
「友人を呼びたくなるLDK」
「好きな家具が似合う余白のある家」
「年月が経つほど味わいが増す住まい」などです。
暮らし方まで含めてコンセプトを決めると、素材や設備を選ぶときの判断基準ができます。
ポイント②|素材を「単体」で選ばない
おしゃれな空間をつくるうえで重要なのが素材選びです。
リノベーションでは、
フローリング
タイル
リノリウム
モルタル
木
クロス
塗装
金属
ガラス
など、さまざまな素材を使うことができます。
ここで大切なのは、素材を一つずつ選ばないこと。
例えば、
「このタイルがおしゃれ」
「この床材が好き」
という理由だけで決めるのではなく、隣に何がくるのか まで考えます。
床・壁・天井を一緒に考える
空間の印象を大きく左右するのが、床・壁・天井 です。
例えば、床に特徴的な素材を使うのであれば、壁や天井はシンプルにする。
逆に、天井に木を使うのであれば、床の木目を少し抑える。
すべてを主役にするのではなく、「どこを見せ場にするのか」を決めることが重要です。
素材同士のバランスが整うと、派手ではなくても印象に残る空間になります。
ポイント③|色を使いすぎない
おしゃれな空間には、色の統一感があります。
もちろんカラフルな空間もありますが、住宅のリノベーションでは色数をある程度整理すると、空間をまとめやすくなります。
例えば、
白。
グレー。
木。
そこに黒をアクセントとして加える。
というように、ベースとなる色を決めておきます。
すると、床・壁・建具・キッチン・家具を選ぶときも判断しやすくなります。
「同じ色」ではなく「トーンを揃える」
すべてをまったく同じ色にする必要はありません。
むしろ、
少し明るいグレー。
少し濃いグレー。
素材感のあるグレー。
というように、近いトーンの中で変化をつけることで奥行きが生まれます。
木材についても同じです。
床・建具・家具の木の色がすべてバラバラだと、まとまりにくくなる場合があります。
空間全体を見ながら、色だけでなく、色の温度感まで合わせることがポイントです。
ポイント④|照明で「光と影」をつくる
空間デザインで非常に重要なのが照明です。
同じ床。
同じ壁。
同じ家具。
でも、光の当たり方が違うだけで空間の印象は大きく変わります。
住宅では、「部屋全体を明るくする」ことだけを考えて照明を配置するケースもあります。
しかし、おしゃれな空間では、どこを明るくして、どこに影を残すのかまで考えます。
すべてを均一に照らさない
例えば、
ダイニングテーブルにはペンダントライト。
壁にはスポットライト。
リビングには間接照明。
必要な場所にダウンライト。
というように、複数の光を組み合わせます。
そうすることで、
明るい場所。
少し暗い場所。
光が当たる素材。
影になる部分。
が生まれ、空間に奥行きが出ます。
「照明器具を選ぶ」のではなく「光をデザインする」。これがおしゃれな空間をつくるポイントの一つです。
ポイント⑤|建具・スイッチ・取手まで考える
リノベーションで意外と差が出るのが細部です。
例えば、
ドア。
取手。
スイッチ。
コンセント。
巾木。
水栓。
棚受け。
こうしたものは一つひとつを見ると小さなパーツです。
しかし、完成した空間では必ず目に入ります。
「あとで決めるもの」が空間の完成度を左右する
例えば、
黒い照明を使っているのに、建具の金物だけシルバー。
壁をすっきり仕上げたのに、スイッチだけ存在感が強い。
造作家具にこだわったのに、取手だけ雰囲気が違う。
一つひとつは小さな違いでも、積み重なると空間全体の印象に影響します。
だからこそ、
細部まで同じコンセプトで考える。
おしゃれなリノベーションでは、こうした「小さな部分」も重要です。
ポイント⑥|「余白」をつくる
おしゃれな空間をつくろうとすると、「何かを足したくなる」ことがあります。
壁が空いているから棚をつくる。
スペースがあるから収納をつくる。
照明をもう一つ追加する。
しかし、
何もないこともデザインの一つです。
家具の周り。
壁。
廊下。
窓際。
こうした場所に適度な余白があると、空間がすっきり見えます。
収納を増やしすぎない
収納も同じです。
もちろん必要な収納量を確保することは大切ですが、空いている場所すべてに収納をつくれば良いわけではありません。
WIC。
パントリー。
土間収納。
壁面収納。
それぞれを暮らしに必要な場所へ配置し、それ以外には余白を残す。
「収納量」と「空間の余白」のバランスを考えることが大切です。
ポイント⑦|暮らしやすさを犠牲にしない
最後のポイントが、最も重要です。
どれだけ写真映えする空間でも、
使いにくい。
片付かない。
動きにくい。
掃除しにくい。
のであれば、良い住まいとは言いにくいでしょう。
住宅は店舗やショールームとは違い、毎日生活する場所です。
だからこそ、デザインと暮らしやすさを両立することが大切です。
生活動線からデザインする
例えば、
玄関から土間収納。
洗面。
WIC。
LDK。
という動線。
あるいは、
キッチン。
パントリー。
洗面。
ランドリー。
という家事動線。
間取りを考えるときは、「おしゃれに見えるか」だけではなく、実際に人がどう動くのかを考えます。
暮らしやすい動線が整ったうえで、素材や照明をデザインしていく。
それが、長く心地よく暮らせる空間につながります。
おしゃれにするために「全部変える」必要はない
リノベーションというと、
一度すべて壊して、新しいものへ交換するというイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
既存の建物に魅力的なものが残っていれば、活かすという選択肢があります。
例えば、
古いガラス戸。
ラワン材。
木製建具。
既存の躯体。
使い込まれた素材。
こうしたものには、新品ではつくれない表情があります。
「古い」を「味」に変える
古いものをそのまま残せば、おしゃれになるわけではありません。
重要なのは、新しいものとの組み合わせ方です。
例えば、
古い木製建具 × 白い壁。
既存の躯体 × 新しい照明。
ラワン × ステンレス。
古いガラス × シンプルな床。
というように、新旧の素材を組み合わせることで、その建物にしかない空間をつくることができます。
リノベーションだからこそできるデザインです。
「高いもの=おしゃれ」ではない
リノベーションでは予算も重要です。
すべてを高級仕様にすると、当然工事費も高くなります。
しかし、おしゃれな空間をつくるために、すべてにお金をかける必要はありません。
例えば、
床にこだわる。
キッチンを主役にする。
リビング入口の建具だけ造作する。
ダイニング照明にこだわる。
というように、「どこを見せ場にするか」を決めます。
そして、それ以外はシンプルにまとめる。
この「メリハリ」が、予算面でもデザイン面でも重要です。
家具まで考えてリノベーションする
意外と忘れられやすいのが家具です。
リノベーションが完成したあとに家具を置いてみると、「思っていた雰囲気と違う」となることがあります。
それを防ぐためには、設計段階から、
ソファ。
ダイニングテーブル。
椅子。
テレビ。
ベッド。
収納家具。
などの配置を考えておくことが大切です。
家具が入って空間は完成する
住宅は、工事が終わった瞬間が完成ではありません。
家具。
照明。
カーテン。
植物。
アート。
そして人。
それらが入って、初めて暮らしの空間になります。
だからこそ、リノベーションでは建物だけではなく、
「完成後に何を置くのか」までイメージして設計することが重要です。
春日井市のマンションリノベーション事例
リプラスが手がけた春日井市の中古マンションリノベーションでは、空間全体の素材と色のバランスを考えながら住まいを再構成しました。
キッチンにはミラタップの「クビレキッチン」を採用。
床には天然リノリウムを取り入れ、グリーンをアクセントとして使っています。
さらに、ガラス建具や土間収納などを組み合わせています。
特徴的な素材をただ増やすのではなく、
「どこを主役にして、どこをシンプルにするか」を整理することで、個性がありながらまとまりのある空間を目指しました。
詳しくはこちらから
瑞穂区のマンションリノベーション事例
瑞穂区の中古マンションリノベーションでは、
・ラワン天井
・タイルを使ったキッチン
・ミルクガラス照明
・白・グレーを中心とした内装
・押入れをWICへ変更
など、素材・照明・収納を組み合わせています。
特にラワン天井は空間の印象を左右する要素の一つです。
すべての面に特徴を持たせるのではなく、天井に素材感を持たせながら周囲を整理することで、素材が引き立つ空間をつくっています。
素材そのものよりも、どう組み合わせるか。
これは、おしゃれなリノベーションを考えるうえで重要なポイントです。
詳しくはこちらから
おしゃれなリノベーションほど「理由」がある
完成した写真を見ると、
「センスがいい」という一言で終わってしまうことがあります。
しかし、実際の空間デザインでは、
なぜこの床なのか。
なぜこの照明なのか。
なぜこの建具なのか。
なぜここには何も置かないのか。
一つひとつに理由があります。
おしゃれな空間とは、たくさんデザインすることではなく、必要なものを選び、不要なものを削っていくことでもあります。
THE DAY STACKが考える空間デザイン
リプラスのデザイン事業部「THE DAY STACK」では、単に「おしゃれなものを選ぶ」ことをデザインとは考えていません。
まず考えるのは、
その場所で、誰が、どんな時間を過ごすのか。
そこから、
間取り。
動線。
素材。
色。
光。
建具。
家具。
細部の納まり。
までを一つの空間として考えます。
目指しているのは、写真を撮った瞬間だけおしゃれな空間ではありません。
毎日使っても心地よく、時間が経っても好きでいられる空間。
そのために、見た目と機能の両方からデザインを考えることを大切にしています。
リプラスだから設計・デザイン・施工を一緒に考えられる
デザイン性の高いリノベーションでは、デザイナーだけでは空間を完成させることはできません。
例えば、
造作建具をつくる。
間接照明を入れる。
天井を仕上げる。
素材同士をきれいに納める。
こうした部分には、設計と施工の連携が必要です。
リプラスでは、
不動産
一級建築士事務所(SDA)
デザイン事業部「THE DAY STACK」
施工
が連携してリノベーションを行っています。
「デザインする人」と「つくる人」が一緒に考える。
だからこそ、見た目だけではなく、実現性や予算、暮らしやすさまで考えた空間づくりができます。
まとめ|おしゃれな空間は「足す」より「整える」
おしゃれなリノベーションをつくるために大切なのは、高価な設備や流行の素材をたくさん取り入れることではありません。
今回ご紹介した7つのポイントは、
① コンセプトを決める
② 素材を単体で選ばない
③ 色を使いすぎない
④ 光と影をデザインする
⑤ 建具・スイッチ・取手まで考える
⑥ 余白をつくる
⑦ 暮らしやすさを犠牲にしない
です。
そして、そのすべてに共通するのが、
空間全体を見ること。
床だけ。
キッチンだけ。
照明だけ。
をおしゃれにするのではなく、それぞれの関係を考える。
そうすることで、派手ではなくても「なんとなく心地いい」「ずっと居たくなる」と感じられる空間が生まれます。
リノベーションだからこそ、今ある建物の魅力も活かしながら、自分たちらしい空間をつくってみてはいかがでしょうか。
「おしゃれ」だけで終わらないリノベーションを
「好きな施工事例はあるけれど、どう伝えればいいか分からない」
「素材や照明までトータルで提案してほしい」
「デザインにも暮らしやすさにもこだわりたい」
そんな段階からご相談いただけます。
リプラスでは、一級建築士事務所(SDA)、デザイン事業部「THE DAY STACK」、施工チームが連携し、間取り・素材・照明・建具・家具まで含めた空間づくりをご提案します。
流行を取り入れるだけではなく、そこに暮らす人にとって長く心地よい空間へ。
名古屋でデザインにこだわったリノベーションをご検討の方は、お気軽にリプラスへご相談ください。