なぜこの空間は居心地がいいのか?|PAUSAの店舗デザインに込めた考え方
著者:リプラス編集部
名古屋を拠点に、リノベーション・リフォーム・デザイン・設計・施工までをワンストップで手がける株式会社リプラスの編集チーム。
一級建築士事務所(SDA)やデザイン事業部「THE DAY STACK」と連携し、現場・設計・デザインの実務に基づいた知見をもとに、住まいづくりや空間づくりに役立つ情報を発信しています。
<この記事のトピックス>
・「居心地がいい空間」と感じる理由
・PAUSAの店舗デザインコンセプト
・素材・照明・余白へのこだわり
・空間デザインで大切にしたこと
・店舗デザインはブランドづくり
・THE DAY STACKのデザイン哲学
「また来たい」と思うお店には理由がある
お気に入りのカフェやショップに入った瞬間、
「なんだか落ち着く。」
「ずっとここにいたくなる。」
そんな風に感じた経験はありませんか?
実は、その”居心地の良さ”は偶然ではありません。
空間には、人の感情や行動に影響を与える力があります。
照明の明るさ。
素材の質感。
視線の抜け。
色の組み合わせ。
家具の配置。
それら一つひとつを丁寧に積み重ねることで、人が心地よいと感じる空間が生まれます。
THE DAY STACKでは、店舗デザインを「見た目を整えること」ではなく、「人がどんな時間を過ごすかをデザインすること」だと考えています。
今回は、愛知県小牧市にあるアトリエカフェ「PAUSA」を例に、その考え方をご紹介します。
PAUSAという場所が目指したもの
PAUSAは、ただコーヒーを飲む場所ではありません。
アートに触れ、
人と会話を楽しみ、
静かな時間を過ごせる場所。
そんな空間を目指してデザインが始まりました。
そのため、最初に考えたのは「どんな内装にするか」ではなく、「ここでどんな時間が流れてほしいか」ということでした。
デザインは「足す」より「引く」
店舗デザインというと、
・おしゃれな照明
・インパクトのある壁
・豪華な素材
をイメージされる方も多いと思います。
しかしPAUSAでは、あえて足しすぎないことを意識しました。
必要以上に装飾を加えず、建物が持っていた雰囲気や素材感を活かす。
空間に余白をつくることで、人が自然と落ち着ける場所になると考えたからです。
光は「照らすもの」ではなく「空気をつくるもの」
居心地を左右する大きな要素が照明です。
PAUSAでは、ただ店内を明るくすることを目的にしていません。
時間帯によって変わる自然光。
照明がつくる陰影。
素材に落ちる柔らかな光。
それらを計算しながら、「静かに過ごしたくなる空気感」をつくっています。
光は空間の主役ではなく、空間を引き立てる存在です。
素材には”時間”が宿る
新品の素材だけを使えば綺麗な空間はつくれます。
しかし、綺麗な空間と、心地よい空間は同じではありません。
PAUSAでは、既存建物が持っていた素材感や質感をできるだけ活かしました。
時間を重ねた木。
自然な風合い。
少しだけ残る経年変化。
それらをデザインの一部として受け入れることで、新築では表現できない温かさが生まれます。
「余白」が居心地をつくる
THE DAY STACKでは、余白を非常に大切にしています。
余白とは、何もない空間ではありません。
人が呼吸できるスペースであり、
視線が抜ける場所であり、空気が流れる場所です。
情報が多すぎる空間では、人は無意識に疲れてしまいます。
だからこそ、あえて余白を残す。
それがPAUSAの心地よさにつながっています。
空間はブランドそのもの
店舗は料理や商品だけで選ばれる時代ではありません。
その店に入った瞬間に感じる空気。
音。
光。
素材。
それらすべてがブランドをつくっています。
PAUSAでも、ロゴや内装だけでなく、「ここで過ごす時間」そのものをブランドとしてデザインしました。
THE DAY STACKが考える店舗デザイン
THE DAY STACKでは、デザインとは「見た目を整えること」ではなく、「体験を設計すること」だと考えています。
だからこそ、
空間だけではなく、
人の動き、
視線、
会話、
居心地まで設計します。
店舗を訪れたお客様が、自然と長居したくなる。また来たいと思う。
そんな体験を生み出すことが、私たちのデザインです。
居心地の良い空間は偶然ではない
居心地の良い空間は、センスだけではつくれません。
コンセプトを考え、
素材を選び、
光を計画し、
余白を設計する。
その積み重ねが、
人の記憶に残る空間になります。
PAUSAは、まさにその考え方を形にした店舗です。
まとめ|空間は、人の記憶に残る
店舗デザインとは、おしゃれな内装をつくることではありません。
その場所でどんな時間を過ごしてほしいか。
どんな気持ちになって帰ってほしいか。
そこまで考えて初めて、人の記憶に残る空間が生まれます。
THE DAY STACKは、これからも「空間をつくる」のではなく、「体験をデザインする」ことを大切にしながら、一つひとつのプロジェクトに向き合っていきます。
「おしゃれな店舗をつくりたい」ではなく、「お客様の記憶に残る空間をつくりたい」
そんな想いをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
THE DAY STACKでは、コンセプトづくりから設計・デザイン・施工までワンストップでサポートし、ブランドの世界観を空間という形で表現します。